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C ” 曹源寺 ” 横須賀市公郷町 からの続き
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01) ” 永島家の長屋門 ” の史跡標 _ 横須賀市佐野町
文字起こし: 永島家は、代々この地に居を構えてきた旧家です。
永島家の長屋門は、
この地域の名主階層の屋敷の表門の 形態をよく残している貴重な建造物です。
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02) ” 永島家長屋門の由来 ” 解説ボード
文字起こし: 永島家長屋門の由来
一、永島家の先祖は三浦義明の五男、永島出雲守義正が初代となり、
以後現在に至るまで約七百年以上現在の地を居住としてきました。
二、長屋門前の四メートル巾横須賀市道については、
明治頃までは、三崎街道として使用していました。
当時は人の往来だけでなく、牛馬の往来もかなり有ったよう です。
この長屋門の脇にも、牛馬の休む所がありました。
三、島崎藤村の「夜明け前」の小説の中には、藤村が自分の先祖をたどり、
その先祖 が赤門の永島家であると言う小説書きがあります。
当家と赤門の永島家とは親戚 になります。
四、現在の長屋門は黒門と称され、
桁行7間(約12・6m)・梁行2間半(約4.5m)・寄棟造・桟瓦葺の建物です。
建築年代は江戸時代末期 (19世紀前半) と推定され、
本来は茅葺きであったものを大正頃に瓦葺きに改修したようです。
その後数回の改造を受け、間取りや建具形式などが変更されていました。
しかし ながら門構えや格子窓・柱などは建築当初の形式をよくとどめ、
当初の間取りや 外観もほぼ判明します。
このように、この長屋門は屋根および軒が改造されているとはいえ、
幕末頃の裕 福な階層の表門形式をよく示しており、
地域文化遺産としての価値の高いもので す。
したがって今回建物を曳き家するにあたり
横浜国立大学の大野敏博士の指導助言 を得て修復を実施し、
屋根以外の外観や間取りをできる限り建築当初の形式に復 原しました。
なお、従来の長屋門礎石は修復の際に再用できなかったため、
門の作庭の石とし て残すことにいたしました。
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03) ” 永島家の長屋門 ” 正面方向
現在の長屋門は、佐野天然温泉『のぼり雲』の門としても使用されている。
門を潜った向こう側は、『のぼり雲』の建物。公式HP; http://www.noborigumo.jp/wp/
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E ” ? ” へ続く
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