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変更する前のタイトル: ’ ステッペンウルフ ’ を恐怖の極みに陥れてしまった! 06.11.27夕
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11/27の今朝は ’ステッペンウルフ’ が来なかった。
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今夕も、11/26昨夕と同様に ドアーを細めにしたら
’ ステッペンウルフ ’ が 自分から中へ入って来た。
私は荷物を玄関の上がり口に置いて、他の袋からエサを出していた。
突然、風にあおられてドアーが閉まってしまった。
私は ’ ステッペンウルフ ’ を跨いでドアーを開けようとした。
しかし、その前に ’ ステッペンウルフ ’ は私の横をすり抜けて
家の中へ駆け上がって 座敷奥の閉まった窓へしがみついた。
そこから外へ出られないことがわかると、
階段を駆け上がっていった。
私も慌てて後を追った。
’ ステッペンウルフ ’ は 階段を上りきったところで
再び外へ出られないことを悟ったのだろうか、
反転して 階段途中の私をすり抜け また階下の座敷を走り回った。
結果的に 私が ’ ステッペンウルフ ’ を追い掛け回すことに
なってしまったのだけれども、
なんとか ’ ステッペンウルフ ’ を玄関へ追い戻した。
ドアーは閉まったまま・・・
’ ステッペンウルフ ’ は下駄箱の上に飛び乗り、
壁のコーナーへ追い詰められられたかのような状態でうずくまった。
人間の場合で言えば、
極度の恐怖で身が硬直した状態なのかもしれない。
勿論、私自身は そんな経験はない。
「 窮 ’ 猫 ’ 人間をも噛む 」?が怖かったが、
身体で座敷方向をブロックしながら片足を裸足で玄関の床について
やっとのことでドアーを 最初と同じ位で細めに開けた。
その開き幅までが精一杯の手が届く距離だった。
私は素手で ’ ステッペンウルフ ’ の尻を押して外へ出るように促そうとしたが、
爪を出した前足で私の手を払おうとした。
幸いにも、私が避けて引っ掻かれることはなかった。
恐怖の極みなのだろうか、
身動きが出来なくなってしまったかのようにうずくまって
ウギャァ~ウギャァ~!っと 大きく悲痛な呻き声をあげ続けた。
おそらく この呻き声は隣家にも聴こえたことだろう。
しかし、隣家家人が外へ出て来なかったのでホッっとした。
’ ホッとした ’ のは今だから言えることで、
その時点では 慌てふためいてオロオロしていた。
玄関に立て掛けてあった長い柄の床用モップで、外へ出るよう促すことにした。
ドアーが全開だったのならば、
大量の差し込む陽の光で ’ ステッペンウルフ ’ には逃げ場が有る事に気づいたで
あろうことが 今思うと残念だ。
私がモップを持った途端、’ ステッペンウルフ ’ は 更に呻き声を荒げた。
可哀想でやるせなかったが、
私はモップの布側で ’ ステッペンウルフ ’ の尻を軽く突いたが動こうとせず、
モップを持つ私の手に その応力だけが伝わった。
逃げ場のないことを悟った ’ ステッペンウルフ ’ は、
動くに動けず 絶望感で体が硬直したかのようだった。
’ ステッペンウルフ ’ の恐怖感を長引かせてはいけないと思った。
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私は胃潰瘍・十二指腸潰瘍を二度患った。
聞くところによると・・・
極度のストレスを与えられた場合、
人間でも 一晩の内に潰瘍で胃に穴が空く事もあるそうだ。
そのことが脳裏をかすめた。
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たとえ今日以降に ’ ステッペンウルフ ’ から「仇」と思われようとも、
少々手荒い手段を使ってでも早く外へ出さねばと思った。
私は、モップの布側で強く ’ ステッペンウルフ ’ の尻を押した。
耐えられず ’ ステッペンウルフ ’ は床へ飛び降りると同時に
ドアーの開放部に気づき、そこから逃げ去った。
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この写真を貼りながら、
下駄箱上の ’ 招き猫の貯金箱 ’ や 父の意味不明 ’ 芸術作品 ’?が
’ ステッペンウルフ ’ の哀れさを助長しているかのように感じた。
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’ ステッペンウルフ ’ は もう ここへ寄り付かないであろうと、
私は思った。
この日記項目も、これが最終回になるかもしれないと思った。
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